岡江久美子さんがご逝去されました。

とてもショッキングで速報を見たときは絶句しました。私も大好きなタレントさんだったです。連想ゲームでの大和田獏さんとの掛け合いはある種ゲームでの「オチ」のような役割もされていてとても面白かったことを覚えています。

はなまるマーケットでもやっくんとともにMC的な役割の一方で毎回ゲストでもあるかのようなのほほんとした受け流しにはいつも癒されていました。

とても残念です。ご冥福を心からお祈りいたします。

コロナウイルスで有名な方が亡くなられると志村けんさんの時もそうでしたが「自分もそうなるんではないか」という心配が身近に感じられてしまいます。その心配や不安から逃れるためもあるのか亡くなられた方々に「特別な何か」重症になりやすい要素があったのではないかと考えてしまい過ぎるように思えます。

志村けんさんの場合はヘビースモーカーだったとか手術歴があったとか。

岡江久美子さんの場合は手術歴があり放射線治療をしていたとか。

ある程度は注意喚起にはいいかもしれませんが、そればかりが強調されるのはいかがなものかなあとも思ってしまいます。

それ以外でも基礎疾患を持つ方のリスクが取りざたされています。

私のクリニックにも糖尿病、免疫抑制剤服用や透析患者さん、手術歴のある方がたくさんいらっしゃいます。

もちろんそこは注意する必要はあるので慎重に診療に当たっています。

ただ少し過剰反応が強いような気がします。

まず何百人もいる糖尿病の方で免疫が落ちていると実感する方は一人もいらっしゃいません。風邪を時々引かれるぐらいで肺炎を起こした方もいません。免疫抑制剤服用の方も透析患者さんも手術歴のある方もそういったことで問題になったことはありません。むしろ基礎疾患のない若者で数ヶ月毎に風邪で来られる方がいます。そういった方々に共通しているのはやはり仕事等で無理をされたり不摂生したりストレスを多く抱えているということがあります。

私の感覚では基礎疾患よりストレスや過剰な不安・心配の方が問題だと思います。

風邪を引くんではないか?肺炎になるのではないか?そういったことをいつも不安に思って思い続けるとそうなってしまうのではないかと思います。

非科学的なことを言うようですが、実はこれを科学的に言った方がいます。

ジェームズ・ランゲとアルフレッド・アドラーです。

ランゲはこう言いました。

悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ。

アドラーもこう言いました。

悲しいから泣くのではない、泣きたいから悲しむ。

つまり風邪を引くのではないか、肺炎になるのではないかと不安になるからそういったことになりやすいという解釈になると思います。

以前明石家さんまさんも同様のことをテレビで言っていましたね。すごいと思いました。

もちろん基礎疾患を軽視してはいけないですが、過剰反応は良くないと思います。

放射線治療で言えば、乳癌術後照射について今は局所照射で白血球減少などの免疫を抑制する副作用は少なくなっています。CTも3次元で部位を特定できるようになりましたし、本当に免疫抑制していたかどうか疑問に思います。放射線治療で免疫が抑制するのは骨髄を広範囲に照射した場合です。抗がん剤は免疫抑制すると思いますが、適正な使い方をすればそんなに重症化リスクを高めるとは思えないと私は考えています。

岡江久美子さんが亡くなられたことはとても悲しいことですが、このことで多くの同じような治療をされている方が不安にならないことを願っています。

かかるかどうかわからないコロナウイルスに不安になるよりも今目の前の治療に集中していただきたいと思います。

絶対大丈夫!そう信じて頑張りましょう!