片頭痛治療も進歩しています。

以前は普通の頭痛薬を使うしかなかったのですが、2001年にスマトリプタンという片頭痛専門の鎮痛剤が出ました。

それ以降このトリプタン製剤が急性期治療(症状が出てから飲む薬)として確立していきます。

しかし理想はやはり予防ですよね。

1999年にロメリジン、2011年にバルプロ酸、2013年にプロプラノロールで各承認がおりましたが正直効果は不十分でした。

そして2021年抗CGRP抗体製剤という画期的な予防薬が出ました。月1回程度に使用する注射剤ですがこれはかなり有効です。

当院でも既に使用していますが皆さん笑顔になって良く効くとおっしゃられます。

ある研究によると労働生産性の低下や社会全体での損失が片頭痛は腰痛に次いで第二位だそうです。数あるいろんな症状の中で二位なんです!大問題です。

個人の生活や周囲の家族に対する損失もかなり大きいですよね。

片頭痛でお悩みの方、是非お試しいただきたいです。