中和抗体ってなに?
最近ニュースで良く中和抗体という単語を耳にします。中和抗体とは何でしょうか?
それを説明する前に抗体についておさらいが必要になります。
ウイルスや細菌などに感染をした場合、またはワクチンなどを接種した場合に抗体が産生されます。ここで重要なポイントが一つあります。
産生される抗体は一種類ではない。
ということです。感染抗原のあらゆる箇所に人間の免疫機能は認識するのでその認識部位ごとに反応する抗体を産生するのです。
その中で抗原を失活させる、つまり病原性を抑える作用のある抗体を中和抗体と言います。
ですから今盛んに抗体検査を確立しようとしていますが、これらの検査で調べることのできる抗体は中和抗体かどうか今のところ明確ではないという事実があります。
ワクチン開発においてもそれが有効な中和抗体を導くかどうかがキーポイントになるため安全性検証と合わせて開発に時間がかかっているということです。
朗報としては新型コロナウイルスに感染した94%の人が中和抗体を持っていたと中国から報告がありました。ただこれがどれだけ長く維持されるかは不明とされています。そもそもコロナウイルスは一般の風邪ウイルスの一つで何度も風邪を引いたことがあれば同じ旧型コロナウイルスに何度も感染していた可能性があります。ということは一度できた中和抗体が弱まったため同じ旧型コロナウイルスに複数回感染した可能性があるということになります。
そのため今回の新型コロナウイルスに対する中和抗体も長続きせず何度も感染する可能性はあると思います。
でも安心してください!
一度中和抗体ができれば免疫には記憶という素晴らしい機能があるため、たとえ中和抗体が減少しても次回同じ抗原が入ってくれば必ず反応は初回より迅速になると考えられます。ですから2回目は重症化しにくくなると考えられます。ワクチンが開発されたら毎年打てばいいですしね。
一度会ったその日から恋の花咲くこともある。見知らぬ貴方と見知らぬ貴女!
三枝さんときよしさんの「パンチDEデート」での絶妙な掛け合いが思い出されます。
今は見知らぬあなた(コロナ)でも、軽い感染かワクチンという「パンチDE」出会いたいですね。