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HEADACHE

片頭痛治療

片頭痛治療について

当院院長は内科学会総合内科専門医を保持しており、抗CGRP抗体(エムガルティ、アジョビ)による片頭痛発症抑制治療が可能な医療機関となっております。

通常の片頭痛治療に加えて片頭痛予防治療も可能ですのでご相談ください。

片頭痛について

片頭痛は、血管が膨張することで引き起こされる頭痛の一種です。一般的な症状として、片側または両側のこめかみから目にかけてのジンジンとした痛みがあります。発症頻度は人それぞれで、数か月に1回程度から月に10回以上の頻度までさまざまです。痛みは数時間から2、3日続くことがあり、拍動するような強い痛みが特徴で、吐き気などの症状も多く見られます。

また、運動や前かがみになったり、光や音を受けたりすると症状が悪化することもあります。暗い部屋で静かに横になりたくなるという症状がある場合は、片頭痛の可能性が高いです。この頭痛は日常生活や仕事に支障をきたすことが多いため、適切な管理が必要です。

さらに、頭痛が現れる前に肩が凝る、気分が不快になる、ちかちか光が見える、もやもやが見えて視界が乱れる、頭痛が近づいている予感がするなどの前兆を感じる方も多くいます。

片頭痛の原因

ストレスなどがトリガーとなり、三叉神経(痛みを感じる神経)からカルシトニン遺伝関連ペプチド(CGRP)と呼ばれる痛みを促す物質が放出されます。この物質の放出後、脳の血管が拡張し、それに続いて血管周囲に炎症が生じることが、頭痛の原因とされています。ホルモンの乱れも、思春期以降に生理周期と関連して片頭痛が生じる原因となることがあります。

さらに、片頭痛は遺伝的な要素も含まれており、血縁関係のある親族に片頭痛の方がいる場合、片頭痛になる可能性が高まるとされています。

当院での片頭痛治療

片頭痛の治療薬は、大まかに分けて二つあります。まず、痛みが発生する前兆が現れた時や痛みが既に始まった際に痛みを和らげる薬、そして頭痛の発作自体が起こりにくくする予防薬の2種類です。

また、片頭痛に伴う吐き気やめまいなどの症状に対応した治療も行われます。

  • 急性期治療

    片頭痛の治療薬は、症状の軽度から重度に応じて選ばれます。痛みに吐き気や嘔吐が伴う場合には、制吐薬も併用されることがあります。

    ただし、これらの薬は長期間頻繁に使用すると、薬物乱用頭痛を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。頭痛が起きたら薬を服用するだけでなく、静かな暗い場所で休息をとったり、痛む部分を冷やしたり、入浴を控えたりするなど、自分に合った対処法も検討しましょう。

  • CGRP抗体薬による予防療法

    新しい医薬品が片頭痛の発作を抑制するための治療として保険適用されたことから、当院でもエムガルティやアジョビの片頭痛治療薬の使用を開始しました。

    CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は、主に三叉神経節で見られる神経ペプチドで、片頭痛患者では血中CGRP濃度が高いとされています。抑制薬に含まれる抗CGRP抗体は、このCGRPの活性を妨げることで、片頭痛の発作を抑制する効果が期待されています。