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糖尿病と心配性
当院に通院中の患者様で心配性を気にされておられる方がいらっしゃいます。
でも私は心配性くらいの方がむしろ良いですよ。と考えています。
理由は2つあります。
1つは糖尿病という病気がいわゆる「検査の病気」と言われている、症状に乏しい病気だからです。
症状がない、日常生活に特に困ったことがない、となると人はとかく油断しがちですよね。でも糖尿病という病気は症状が出てからでは大変なんです。合併症の特効薬が決して豊富ではないからです。
ですから日頃からのコントロールが何より大切です。心配性の方はこの点とにかく前向きです。検査も積極的に受ける方が多いです。結果早めの対処ができることが多いです。
2つ目は心配性ではない方は「正常性バイアス」という認知バイアスがかかりやすいということです。これは良く災害時に取り沙汰されるのでご存知の方も多いかと思いますが、周りの人が逃げないから自分も大丈夫だろうと考えやすい心理状態です。
病気の治療で言うと血糖高いけど通院しているから、薬飲んでるから自分は大ごとにはならないだろうと考える思考状態に陥ることです。通院していて薬飲んでるから大丈夫だとは限らないです。しっかりとした管理も含めての治療だからです。
心配性の方はそのあたりご理解が得やすいですね。
心配性のススメっていう本書こうかな。