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糖尿病と亜鉛
亜鉛は300種類以上の酵素活性化に必要な成分として、体内で重要な役割を持っています。
特に糖尿病との関連が注目されていて、亜鉛はインスリンの安定化に欠かせない存在であり、糖代謝にも関与することがこれまでに分かってきました。
海外の報告では、糖尿病のある人では血清亜鉛濃度が低いことを報告されています。また、亜鉛摂取量が多い集団の方が2型糖尿病発症リスクが低かったとの報告もあります。
この理由として、高齢化、食習慣等による亜鉛摂取不足が考えられており、さらに腸内環境の変化による吸収不良や腎症合併による尿中亜鉛排泄量の増加が関与しているようです。
亜鉛は血糖コントロールにも影響するためなかなか血糖コントロールがうまくいかない方は一度亜鉛濃度を測定して低ければ亜鉛摂取することも必要かもしれません。
また糖尿病の方で皮膚トラブル、味覚異常、神経障害、網膜症、腎症等を併発している方も亜鉛濃度はチェックする必要があるかと思います。