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メアリー・マローン事件に学ぶ
新型コロナウイルス感染の蔓延が若年層にも広がってきているという報道が増えてきました。感染者の増加もまだまだ止められない状況です。若い人たちに限らず、私自身も含めてやはり自粛はしっかりとしていかないといけないなあと改めて思います。
自粛というと思い出すエピソードがあります。腸チフスのメアリーマローン事件です。ご存知の方もいらっしゃるかも知れません。
1906年、ニューヨーク州の銀行家チャールズ・ウオーレンが別荘に一人の料理人を雇いました。彼女の名前がメアリーマローンです。
ところが雇われた直後から1週間の間に別荘にいた11人のうち6人から腸チフス患者が発生しました。
調査の結果感染源はマローンであることが判明しました。初めてチフスの不顕性感染者(症状の出ない保菌者)が出たのです。
マローンは隔離され、その後二度と料理人をしないという約束で解放されたそうですが、その後名前を替えて再び別の場所(マンハッタンの産院)で料理人をしたそうです。
この軽率な行動で新たに25人の腸チフス患者を出し、うち2名亡くなられたそうです。
なんか、今回の不顕性感染が多い新型コロナの状況に似てて怖いですね。不顕性感染だと自分は健康だと思いますからこんなことになるのでしょう。歴史から学んで教訓にするべきかなと思います。