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高尿酸血症と心房細動
スウェーデン・カロリンスカ研究所のAMORISスタディという研究が行われました。
この研究の結果、尿酸値上昇が新規の心房細動発症に関連していることが示されました。
これまで尿酸値上昇が心臓や血管に負担をかけたり、腎臓に負担をかけたりという痛風以外の内臓障害に関するエビデンスはありましたが、具体的な心房細動の新規発症に関連していることが初めて明らかになったようです。
糖尿病や高血圧症で治療中の方に心房細動を合併することが時々見受けられますが、もしかしたら尿酸値上昇が強く関連しているかもしれません。
今回の研究では糖尿病等のない方でも新規発症に関連していることが示されたので尿酸はしっかりコントロールするのが良さそうです。
ただ、尿酸値を下げすぎると逆に予後が悪くなるということも周知の事実なので適正なコントロールが重要だと思います。