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慢性腎臓病の原因疾患 IgA腎症とは
慢性腎臓病の原因疾患の1つに慢性糸球体腎炎があります。慢性糸球体腎炎はさらにいくつかの種類に分けられ、IgA腎症(アイ・ジー・エーじんしょう)は、その中の代表的な病気です。腎臓の糸球体という尿を作る組織にIgAという抗体が特に多く沈着することが特徴です。
私たちの体には、侵入した異物を排除する「免疫」という防御システムが備わっていることはご存知かと思います。この免疫システムにおいて重要な役割を果たすものに免疫グロブリンがあります。免疫グロブリンは、一般的に「抗体」と呼ばれ、体内に侵入した異物と結合し、排除するようにはたらきます。抗体にはさまざまな種類があり、そのうちの1つが免疫グロブリンA(Immunoglobulin A)、すなわちIgAです。
IgA腎症の患者さんの体内では、異常なIgAが作られています。この異常なIgAが、他の抗体である免疫グロブリンG(IgG)から異物とみなされて結合されたり、集まってかたまりを作ったりし、それらが糸球体に沈着すると考えられています。
異常なIgAが沈着した糸球体の細胞は、炎症を起こす物質を放出するようになります。また、異常なIgAは、補体の活性化などを通じて炎症を起こす物質の放出を促進します。このようにして、糸球体が炎症を起こし(腎炎)、腎臓の機能が障害されていきます。
異常なIgAは、口の奥にある扁桃(へんとう)が産生場所の1つであるとされていますので、治療としては扁桃腺の摘出に加えてステロイド剤治療が基本となります。
ただ病型が人様々なのでまずは腎生検で精査が必要となります。
参考:腎援隊ウェブサイト
